インタビュー:パンデミック下のライブ事情 / 訪談:疫情下的現場演出二三事。vol.2
お待たせいたしました。コロナ禍を生きる音楽業界人インタビュー、vol.2となります。
(第一弾はこちらの記事 vol.1 )
久等了! 新冠肺炎疫情下生存的音樂業界人士專訪,第二彈!
日本でもフェス好きの間でよく知られている台湾のロックフェス<大港開唱メガポートフェスティバル>の制作メンバーであるメイさんに伺いました。
這次邀請到的是,在日本音樂祭愛好者之間也廣為人知的台灣音樂祭—— <大港開唱>的團隊成員孟軒。
孟軒 May (TAIWAN)

子皿有限公司(utero)チーム、一番左がメイさん
・自己紹介をお願いします。
・請向讀者自我介紹
皆さんこんにちは。私はメイです。台湾で音楽PRの仕事をしています。
大家好,我是孟軒(May),是台灣的音樂企宣工作者。
・普段はどの様な仕事をされていますか?
・平常從事什麼樣的工作呢?
私は2017年に友人と子皿有限公司(utero)を立ち上げました。この会社の業務は音楽のPR,マネージメントやリリース、イベント制作などです。
我在2017年與好友共同創辦了子皿有限公司,公司業務有音樂企劃宣傳、音樂經紀與發行、活動策劃等等。

子皿有限公司(utero)事務所 ・
・今年のメガポートではどの様な仕事をしましたか? ・在今年「大港開唱」團隊中擔任什麼角色?
私は今年のメガポートではPR部門のマネージャーを担当しました。
我是今年大港開唱的宣傳統籌
・フェスの準備において、今年特に大変だったことはなんでしょうか?
・從前期籌辦到活動過程中,今年有特別遭遇什麼困難嗎?
今年一番苦労した点は、コロナ禍での再始動だったこと、(昨年は開催せず)、海外のラインナップを招聘できないだけでなく、コロナによる制限があり非常に多くの対応措置を取らねばならないことです、入場を実名制にしたり、室内ステージの入場者の実名を登録したり、飲食スペースを区切ったり、などです。今年はコロナの対応により多くのコストが増えていました。さらにはコロナにより会場スペースとのやりとりやコミュニケーションに多大なコストと時間が必要となり、これの影響で今年のフェスの準備は時間に追われることとなり、イレギュラーに発生する問題も多かったです。
今年最大的困難應該就是在疫情下重啟,不但不能夠邀請海外lineup了,也因為疫情限制需要想許多配套措施,包含入場實名制、室內舞台的實名登記、現場需要規劃飲食區...等等。今年也增加了許多因疫情而生的成本。再來就是,因為疫情以及場地協調的關係,增加了許多溝通成本以及時間,讓今年的籌備變得比較趕、也比較多額外的事情需要處理。
・いつもだといつくらいから準備を始めるのでしょうか?
・你們通常什麼時候開始準備音樂節?
いつもは半年から10ヶ月前くらいから準備を始めていますが、どのチームかにもよりますね。
事務管理チームとブッキングチームは先に動き出して、会場とチケットに関する業務を進めます。
通常半年到10個月前就會開始了,看是哪一組,行政組跟節目組會最先動、涉及到場地跟票務・
・なるほどです。今年はチケット販売開始して割とすぐに売り切れていた様ですが、今年のチケット販売数は抑えたのでしょうか?
・今年也很快就完售了呢,有因為疫情刻意控制票券的數量嗎?
実際のチケット販売数は大体2万枚ほどで、実は前回の2019年度より多いのですが、今年は新たに2番目に大きいステージを設置して屋外のメインステージが2つになりました、ただやはりコロナの影響で、増えたキャパシティに対してはチケットは少なめに販売しました。
其實這次售票情況比上次2019年的還要來得多,大概有兩萬張左右。而今年有開設新的第二大舞台,等於是在戶外設置了兩個主舞台。雖然數字上看起來較多,但由於疫情影響,我們還是有刻意控管人數。