【Interview】Oddisee『The Good Fight』から10年、「作るべき音楽」を作り続ける理由/《The Good Fight》十年後,持續創作「必須被創作的音樂」的理由
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ワシントンD.C.出身のラッパー/プロデューサー、Oddisee。 ブーンバップを軸に、ジャズやソウル、ファンクの要素を織り交ぜた独自のサウンドと、社会的視点を持つリリックで知られるアーティストだ。2015年にリリースされた代表作『The Good Fight』は、時代を越えて聴き継がれるヒップホップ作品として高く評価されてきた。 リリースから10年。Oddiseeは現在、その10周年を記念したツアーを行っている。今回は来日公演にあわせて、アルバムを振り返りながら、都市とルーツ、現在の創作、そしてアジアの音楽シーンについて話を聞いた。
來自華盛頓 D.C. 的饒舌歌手/製作人 Oddisee。以 Boom Bap 為基礎,融合爵士、靈魂樂與放克等元素,並以帶有社會視角的歌詞聞名,建立起獨特的音樂風格。2015 年發行的代表作《The Good Fight》,作為一張跨越時代、持續被聆聽的嘻哈作品,長年獲得高度評價。
距離專輯發行已過十年。如今 Oddisee 正展開紀念《The Good Fight》十週年的巡演。配合此次來日公演,我們邀請他回顧這張專輯,同時談及城市與成長背景、當前的創作狀態,以及他對亞洲音樂場景的看法。
A Timeless Hip-Hop Album — 『The Good Fight』を振り返る
Q1. 『The Good Fight』リリースから10年。今振り返って、このアルバムはどのような意味を持っているでしょうか?
Q1. 距離《The Good Fight》發行已經十年。現在回過頭來看,這張專輯對你而言有著怎樣的意義?
このアルバムは、僕の作品の中でも特にファンに愛されている作品になったと思います。長年にわたって評価されてきたことにとても感謝しています。このアルバムは、自分の考えや人生、そして世界の見方を共有するために作ったものです。これほど多くの人に受け入れてもらえたことを、本当にありがたく思っています。
ずっと、時代を超えて聴かれるヒップホップアルバムを作りたいと思っていました。そして数年経った今、それが実現できたのではないかと思っています。
我想這張專輯已經成為我作品中最受歌迷喜愛的作品之一。能夠在這麼多年裡持續被大家欣賞與肯定,我真的非常感激。這張專輯是為了分享我的想法、人生,以及我看待世界的方式而創作的。能夠被這麼多人接受,我由衷地感到感謝。
我一直希望能創作出一張能夠跨越時代、被長久聆聽的嘻哈專輯。而現在回過頭看,過了這些年,我覺得或許真的做到了。
Q2. 今回の来日はこの「The Good Fight」のリリースから10周年を記念したワールドツアーとなっていますね。今、ワールドツアーを行うことになったきっかけは何だったのでしょうか?
Q2. 這次來日公演是為了紀念《The Good Fight》發行十週年的世界巡演之一。是什麼契機讓你決定在現在展開這次巡演呢?
シンプルに「今やるべきだ」と感じたんです。このアルバムで最初にツアーをした時、僕のバンドとたくさんの素晴らしい思い出を作りました。そしてこのアルバムを愛してくれているファンたちも、同じような思い出を持っていると思います。
時には過去を振り返ることも大切です。特に、未来がとても不確かな時にはなおさらですね。
其實很簡單,就是覺得「現在正是時候」。當年我們帶著這張專輯第一次巡演時,我和我的樂隊留下了許多美好的回憶。我想喜歡這張專輯的歌迷們,也同樣擁有屬於自己的回憶。
有時候回頭看看過去是很重要的。尤其是在未來看起來如此不確定的時候,更是如此。

Q3. 「The Good Fight」という言葉はどのような意味を持っているのでしょうか?
Q3.「The Good Fight」這個詞對你而言代表著什麼樣的意義?
“Good Fight”とは、「作られるべき音楽を作り続けること」という意味です。このスタイルの音楽では、お金持ちにも有名にもなれないかもしれない。でも、それでも作らなければならない音楽がある。そのことを理解しながら続けていくことなんです。
「Good Fight」對我來說,意味著持續創作那些「應該被創作的音樂」。用這種風格做音樂,也許不會讓我變得富有或出名,但即便如此,仍然有一些音樂是必須被創作出來的。理解這一點,並且依然堅持做下去,這就是所謂的「Good Fight」。

Roots & Identity — ワシントンD.C.、ニューヨーク、そしてルーツ
Q4. ワシントンD.C.とニューヨークの両方を拠点に活動してきたと聞いています。これら二つの都市は、あなたの視点や音楽にどのような影響を与えましたか?
Q4. 我們了解到你曾以華盛頓 D.C. 和紐約為據點活動。這兩座城市對你的視角與音樂帶來了哪些影響?
僕はワシントンD.C.で生まれ、ずっと住んでいました。D.C.出身だと、政治やアメリカが世界にどんな影響を与えているのかを自然と意識するようになります。僕のリリックがとても社会的なのは、間違いなくそうした環境で育った影響です。
ニューヨークに移ってからは、人とのつながりがより強い小さな街で育ったことの価値を改めて実感しました。大きな都市の中でも“小さな町のような感覚”を持ち続けることが、僕の音楽にとって多くの扉を開いてくれたと思います。
我出生並成長於華盛頓 D.C.。來自 D.C. 的人,往往會自然地意識到政治,以及美國對世界所產生的影響。我的歌詞之所以帶有強烈的社會視角,毫無疑問與我在那樣的環境中成長有關。
搬到紐約之後,我反而更加體會到在一個人與人之間連結更緊密的小城市成長的價值。在這樣一個巨大的城市裡,仍然保持著像「小鎮般的心態」,我想這為我的音樂打開了許多新的可能性。

Q5. スーダン系アメリカ人としてのルーツは、あなたの創作にどのような影響を与えていますか?
Q5. 作為一名蘇丹裔美國人,你的文化根源對你的創作產生了哪些影響?Q5. 作為一名蘇丹裔美國人,你的文化根源對你的創作產生了哪些影響?
自分の民族的背景は、僕の仕事への姿勢を形作っています。僕は「生き抜くこと」を知っている二つの文化の中で育ちました。どちらの文化も他者によって大きな苦しみを経験してきましたが、それでもなお卓越したものを生み出してきた歴史があります。
その精神を、僕は音楽に持ち込んでいます。創作活動も、他のどんな仕事と同じように扱っています。どんな仕事であれ、自分の仕事でベストを尽くしたいと思うべきだと思っています。
我的族裔背景形塑了我對工作的態度。我是在兩種懂得如何生存下去的文化之中成長的。這兩種文化都曾在他人的壓迫之下經歷過巨大的苦難,但即便如此,仍然能夠創造出卓越的成果。
我把這樣的精神帶進自己的音樂裡。對我而言,創作和任何其他工作一樣,都應該被認真對待。無論做的是什麼工作,我們都應該希望在自己的工作中做到最好。
Freedom as an Artist — 現在
Q6. 『To What End』(2023)とEP『En Route』(2025)をリリースした今、アーティストとしての現在のフェーズをどのように感じていますか?
Q6. 在發行《To What End》(2023)與 EP《En Route》(2025)之後,你現在如何看待自己作為藝術家的這個階段?
今は、以前にはなかった自由を感じています。ファンも僕と一緒に成長してくれて、信頼してくれていると感じます。
今は何かを作ることへのプレッシャーはなくて、ただ自分の作ったものを共有することへのワクワクがあります。これからはもっと頻繁に音楽をリリースしていきたいと思っています。
現在我感受到一種過去不曾有過的自由。我的歌迷也隨著我一起成長,並且對我抱持著信任。
現在創作不再帶有壓力,反而更像是一種期待,期待把自己創作的音樂分享給大家。接下來我也希望能夠更頻繁地發表新的作品。

Connection with Asia — アジアの音楽シーン
Q7. 近年、9m88とのコラボレーションなど、アジアでの活動が印象的です。そうした経験を通して、現在のアジアの音楽シーンをどのように見ていますか?
Q7. 近年你在亞洲的活動相當活躍,例如與 9m88 的合作。透過這些經驗,你如何看待現在的亞洲音樂場景?
アジアのシーンは本当に素晴らしいと思います。とても才能のあるミュージシャン、シンガー、ラッパーがたくさんいます。
世界中でアメリカの音楽がそれぞれの形で自分たちのものとして受け取られていて、その進化を僕はとても楽しんでいます。西洋でも、アジアのアーティストの音楽を当たり前のように聴くようになる日が来るのは時間の問題だと思います。
我覺得亞洲的音樂場景真的非常精彩。有許多非常有才華的音樂人、歌手與饒舌歌手。
世界各地的人們都以自己的方式吸收並重新詮釋美國音樂,而我也很享受看到這種演變的過程。我認為,在西方世界像聽其他音樂一樣自然地聆聽亞洲藝術家的作品,也只是時間早晚的問題。
The Live Experience — フルバンドで届ける『The Good Fight』
Q8. 今回のツアーでは『The Good Fight』をフルバンドで演奏します。東京の観客に、どんな体験を持ち帰ってほしいですか?
Q8. 這次的巡演將以完整樂團編制演出《The Good Fight》。你希望東京的觀眾能帶走什麼樣的體驗?
僕のバンドと一緒に、ヒップホップ音楽への愛や興味をもう一度呼び起こしたいと思っています。観客には、学びながら楽しんでもらえたら嬉しいですね。
そして何よりも、純粋に楽しんでもらいたいと思っています。
我和我的樂團希望能再次喚起大家對嘻哈音樂的熱愛與興趣。我也希望觀眾能在享受音樂的同時,從中獲得一些新的體會。
最重要的是,希望大家能夠單純地享受這場演出。
【 Show info 】

Oddisee & Good Compny live in Tokyo w. DJ MURO
Date: 2026年3月13日(金) March 13, 2026
Venue: 代官山UNIT / Daikanyama UNIT
Time: Open & Start 19:00
Ticket Price: adv.6000 JPY / door6500 JPY (+1drink)
Live:Oddisee & Good Compny
DJ:MURO
Organizer: BIG ROMANTIC RECORDS
ticket link: https://260313.peatix.com
・即日販売開始
・整理番号順入場

Oddisee(本名:アミール・モハメド・エル・カリファ)は、ワシントンD.C.出身のスーダン系アメリカ人ラッパー、プロデューサー、作曲家であり、鋭い歌詞、ソウルフルな制作、社会的に意識のある視点で知られている。
彼は、ブームバップをベースに生演奏の楽器、ジャズ、ファンク、ソウルを融合させ、アンダーグランドカルチャーとグローバルな共鳴の橋渡しをする唯一無二の存在感をヒップホップの中で確立している。
HIPHOPグループ「ダイアモンド・ディストリクト」での初期の評価を受けた後、Oddiseeはソロキャリアを築き上げており、その代表作には『People Hear What They See』(2012年)、『The Good Fight』(2015年)、『The Iceberg』(2017年)などがあり、それぞれ誠実さと音楽性で評価されている。
最新フルアルバム『To What End』(2023年)は、彼自身のレーベルOuter Note Labelからリリースされ、アイデンティティ、コミュニティ、社会への疑問を問いかけ、自身のヒップホップの音楽的境界を押し広げることへの継続的な意欲が示されている。
マイクを前にしても、プロデューサーとしても、Oddiseeはラップの中で最も一貫性があり尊敬される声の一つであり、思考をリズムに昇華させるアーティストである。
Oddisee(本名:Amir Mohamed el Khalifa)是來自華盛頓 D.C. 的蘇丹裔美國饒舌歌手、製作人與作曲家,以銳利的歌詞、充滿靈魂感的製作,以及具社會意識的觀點而聞名。他以 Boom Bap 為基礎,融合現場樂器、爵士、放克與靈魂樂,在嘻哈音樂中確立了連結地下文化與全球共鳴的獨特存在感。
在嘻哈團體 Diamond District 時期嶄露頭角後,Oddisee 持續發展其個人創作生涯。代表作包括《People Hear What They See》(2012)、《The Good Fight》(2015)、《The Iceberg》(2017),皆以其誠實的表達與高度音樂性獲得廣泛好評。
最新全長專輯《To What End》(2023)由他自身的廠牌 Outer Note Label 發行,作品圍繞身分認同、社群與社會議題展開,展現他持續拓展嘻哈音樂邊界的創作企圖。無論站在麥克風前,或作為製作人,Oddisee 都是當代饒舌樂中最具一致性、也最受尊敬的聲音之一——將思考轉化為節奏的藝術家。









































