シンガポールのインディーズ事情 / 關於新加坡獨立音樂的發展和緣由 by 長澤一郎(DJ Itch)

いよいよHanging Up The Moonの新作リリースということで、Hanging Up The Moonと親交があり、長年シンガポールにお住まいの日本人DJイチローさんに最近のシンガポールインディーズ事情をお伺いしました。


在 Hanging Up The Moon 新作即將發行之際,本篇邀請到和團員們有所交情、長年旅居新加坡的日本人 DJ 長澤一郎,和我們聊聊關於新加坡的獨立音樂場景和發展。



photo by AIRISU



<長澤一郎>

シンガポール在住歴11年。音楽やアートへの興味から、現地クリエイターとの交流を積極的に深め、日本で開かれるアートイベントで若手アーティストやシンガポールのディープカルチャーを紹介するなど日星の交流に携わっている。現地カルチャーシーンやスポットを紹介するシティガイド「HereNowシンガポール」のコーディネーター及びライターとしても活躍中。

2018年よりItch名義でDJ活動を始め、シンガポール及び周辺諸国の60年代から80年代のレコード音源のみで選曲する独自のスタイルはシンガポール国内で注目される。シンガポールを中心に、ジャカルタ、クアラルンプール、バンコク、台北、東京等でのイベントやフェスティバルに多数出演。

目前已於新加坡居住 11 年。由於對音樂和藝術抱持興趣,於是積極地與當地創作者進行深度交流,在日本舉行的藝術活動中,透過介紹青年藝術家及新加坡次文化等方式,擔任日星交流的重要橋樑。同時以帶路人及寫手身份,活躍於深掘在地次文化及場所的城市導覽網站「 HereNow 新加坡」。

2018 年以 Itch 名義開始 DJ 活動,選曲以 60 至 80 年代新加坡及周邊各國的音樂為主,發展成獨自的特殊風格,在新加坡國內受到注目。演出活動以新加坡為中心,也受邀於雅加達、吉隆坡、曼谷、台北、東京等各大活動及音樂祭中參演。

https://www.mixcloud.com/itchirology/




「今は家にこもらなければいけないみんな辛い時期に、こういう曲を出してくれてありがとう」


「在這個只能閉關在家的艱困時期,能為我們帶來這樣的歌曲真的很感謝呢」



B:BIG ROMANTIC RECORDS イ:長澤一郎



B:どうもこんにちは!イチローさんは最近ずっとシンガポールですよね?


B:午安!一郎先生最近都在新加坡對嗎?



イ:そうですね。家から出てないですね。1週間に2回くらい買い物に行くくらいですかねぇ stayhomeですね。


イ:是的,都沒什麼出門呢。頂多一週兩次出門去買些東西,畢竟要遵守 stayhome 嘛。



B:仕事もお家でやってるんですか?


B:工作也在家裡進行嗎?



イ:ですね。テレワークでやってます。


イ:沒錯,都在家辦公了。



B:シンガポールは今新型コロナウイルスの状況はどうですか?


B:現在新加坡新冠肺炎的疫情怎麼樣呢?



イ:今は、ニュースで話題の人数としては感染者は2万人超えてるんですけど、最近は出稼ぎ外国人労働者の寮とかがあるエリアで爆発的な感染があって、それはシンガポール人の居住地区とはまた違うところなんですね。そこで今日は*900人感染したとのことで。ただ、エリアがかなり限定されてるようです。シンガポール政府としてもなんとかコントロールしてたはずが、まさかの展開となりました。


イ:目前新聞顯示的感染人數已經超過 2 萬人,最近在外國勞工宿舍之類的區域也發生了爆發性感染,雖然和新加坡人所居住的地區不同,但光是那裡今天就新增了 *900 人感染,不過似乎也僅限在那個區域。新加坡政府也理當做了防疫措施、控制住疫情,但還是發生了這樣的事件。

(*取材時5月20日*)



B:うわ、なるほど、そういう状況なんですね。イチローさんがお住まいの地域とはまた違うところでということなんですよね?とりあえずご無事で安心しました。 さて、ようやくHanging Up The Moonのリリースが決定したわけですが、そちらの話を色々お伺いしたいのですが。


B:哇啊……原來是這樣的狀況。和一郎先生的住處在不同區域對吧?得知您平安無事就放心了。話說回來,Hanging Up The Moon 的發行總算決定了,希望可以針對這個話題和您聊一聊。



新作EPよりHanging Up The Moon - For The Time Being (Featuring Lin Yiloh 林以樂)



イ:今回Hanging Up The Moonにしては結構明るい雰囲気の作品になったので、シンガポールのHanging Up The Moonのファンからは、明るい曲をありがとうっていう声が多いですね。


イ:這次 Hanging Up The Moon 的作品氛圍非常明朗正向,很多新加坡的粉絲因此而感到欣慰呢,像是「謝謝你們寫出如此明朗的曲子」等等的回應也很多。



B:おぉ、そうですか


B:哇,是這樣啊。



イ:今は家にこもらなければいけないみんな辛い時期に、こういう曲を出してくれてありがとうっていう感じでした。


イ:在這個只能閉關在家的艱困時期,能為我們帶來這樣的歌曲真的很感謝呢,大概是這樣的心情吧。



B:それは良かったですね。日本の反応もちょっと近い感じで、全体の旅っぽい雰囲気がこの時期すごく染みる、という反響がありましたね。


ところでシンガポールのインディーズシーン、コロナ前後でどんな感じでしたか? というのも、コロナの問題が出る前ですけど、本来夏前くらいに林以樂(benben)のシンガポールライブを企画していて、現地で動いてくれてたのがCosmic ChildのBo君で、彼なんかは林以樂の昔のバンドBOYZ & GIRLの大ファンで、今回も対バンの候補で色々現地のバンドをレコメンドしてくれて、改めていいバンドいっぱいいるなぁって思って。


B:那真是太好了。日本樂迷的反應也有點類似,整張作品散發出旅行的氛圍,在這種時期讓人感受特別深刻呢。


話說回來,新加坡的獨立音樂圈在疫情前後是什麼樣的狀態呢?

在疫情發生之前、大約是初夏左右,在新加坡當地協助我們一同企劃林以樂活動的Bo(Cosmic Child Vo.&Gt.)似乎是「BOYZ & GIRL」(林以樂以前的樂團)的樂迷,為了這次活動共演的人選,也推薦我們不少當地的樂團,新加坡真的有很多很棒的樂團呢。



Boyz & Girl - October



イ:最近はシューゲイズ的な雰囲気を持ったバンドが増えてきて、 bandcampで作品を発表して、コミュニケーションもしていて、bandcampを中心に盛り上がってる感じはしますね。


イ:最近瞪鞋風格的樂團慢慢變多了,他們會在 bandcamp 上發表作品、和樂迷交流,在bandcamp上造成很大的話題呢。



B:おぉ、bandcampが中心ですか。意外ですね。


B:以 bandcamp 為中心嗎?很令人意外呢。



Cosmic Child の bandcamp



イ:Cosmic Childとかsobsとかのレーベル「Middle Class Cigars」の周りのバンドは安定した客層もいて、いい感じですね。あとはエレクトロシーンも盛り上がってきてる感じですね。


イ:像是 Cosmic Child 和 sobs 等等,Middle Class Cigars 廠牌旗下的樂團都有了穩定的客群,發展得很不錯。另外電子樂也有越來越受歡迎的趨勢。



B:Middle Class Cigarsだと中華系を中心に盛り上がってる感じでしょうか?


B:Middle Class Cigars 是以喜歡中華系的樂迷為主嗎?



イ:そうですね、レーベルの人たちが中華系なのでファンもそっちが多いですね 。でも、彼らのライブを観に行くと人種問わず幅広く若者が一緒になって盛り上がって、ダイブやモッシュをしたりする客もいて、楽しいですね。


イ:算是耶,廠牌旗下的樂團也是中華系的,所以樂迷也自然是如此吧。不過會去看他們現場演出的觀眾類型非常廣泛,不同喜好的年輕人們聚在一起,也會有「人體衝浪」和衝撞的樂迷,感覺很開心呢。



B:Hanging Up The Moonはどうなんでしょうか?


B:那麼 Hanging Up The Moon 是怎麼樣的情況呢?



イ:HUTMの同世代の音楽好きやミュージシャンから、Middle Class Cigars世代の若者まで幅広いファンがいますね。


イ:HUTM 的聽眾範圍很廣,從同世代的音樂同好及音樂人,到 Middle Class Cigars 世代的年輕樂迷都有。



Middle Class Cigars



B:Middle Class Cigarsの連中が出入りしてるライブハウスとかってあるんでしたっけ?


B:聽說 Middle Class Cigars 那一群人有常去的 live house?



イ:前あったみたいなんですけど、元々録音スタジオをライブハウスみたいに使ってて、警察が入ってきてできなくなっちゃったみたいです。


イ:之前似乎有,原本是把錄音工作室當作 live house 使用,不過好像在警察介入之後就無法繼續了。



B:そういえばそんなことBo君も言ってました。今は使える会場が全然ないって。 Hanging Up The Moonのライブはいつもesplanadeですよね。あそこは公営のベニュー(国立劇場)だからまぁ安泰でしょうね。となると、シンガポールにはライブハウス自体が無いのでコロナによる被害もないってことですね。。配信ライブとかどうですか?


B:這麼說來,Bo 好像也說過「現在沒有能使用的場地」這件事。Hanging Up The Moon 的 live 以往都是辦在 esplanade,那裡是公營場地(國立劇場),應該還算穩定吧。


不過也就是說,新加坡本身的 live house 已經所剩無幾,也就沒有因為疫情而受影響了對吧……。那直播演出怎麼辦呢?



イ:オンラインでライブしてる人はあまりいないですね。DJはちらほらいますけど。


イ:幾乎沒什麼人在做直播演出耶。DJ 演出倒是有一些。



B:オンラインでやる人があまりいないのは何か理由があったりしますか? というのも台湾についてよく聞かれるんですよ。日本はもう配信しかないってなってるけどなんで台湾は配信ライブしないの?って。台湾は最近になって急に配信増えてきたんですけどね。


B:沒人在做直播有什麼理由嗎?日本現在只剩下直播能做了,反而是很常被問「台灣為什麼不做?」不過最近台灣的直播演出也突然間增加就是了。



イ:シンガポールは他人の家に行くこと自体罰金とか、機材がないとかでしょうかね


イ:在新加坡光是去別人家就會被開罰金、或是沒有完整的器材等等吧。



B:なるほどですね。となるとシンガポールのミュージシャン達今何やってるんですかね?


B:原來如此。那現在新加坡的音樂人們都在做些什麼呢?



イ:Hanging Up The Moonのseanはこの時期に新曲を作ってたみたいですよ。そういう感じのミュージシャンも多いのでは


イ:大部分的音樂人都像 Hanging Up The Moon 的 Sean(Vo.&Gt.)一樣,在這時候做些新歌之類的。



For The Time Being EP試聴sampler





「今回のEPは去年の日本と台湾のツアーの経験から作られたんですが、全体的に今までに無いハッピーな曲調で、HUTMの新しい一面を見たような気がしました。」


「雖然說這次的 EP 是以去年台日巡迴的經驗製作而成,不過整體而言,做出了至今沒有過的愉快曲調,像是又看見了 HUTM 新的一面呢。」




B:seanもだいぶ変わってますよね?あの人。


B:Sean 也算是個與眾不同的人吧?



イ:ですね、スターウォーズオタクですw (本当はウェブや映像デザイナーでもありPlate Interactiveとしても活躍)


イ:沒錯,他是星際大戰宅(笑)。(事實上也活躍於網站及影像設計的Plate Interactive



B:あの人がシンガポールのミュージシャンによくいるタイプの人だと思ってはいけないってずっと思ってるんですが、相当異端の人ですよね?


B:我一直覺得他和其他新加坡音樂人的類型不太一樣,算是非常異端的人對吧?



イ:ですね。seanの遍歴も相当なものがあって、「Concave Scream」っていうseanが90年代に作ったシューゲーズバンドがあって。シンガポールではレジェンドなバンドなんですよ。いろんなファン層から慕われてて、同時期の「THE OBSERVATORY」っていうバンドとかと一緒にインディーシーンを盛り上げてたんですね。 シーンからの信頼はとても厚いですね。彼らの音楽を聞いて育ったのがmiddle class cigers周りの連中だったりで。


イ:是啊,不過也是因為 Sean 的經歷精彩吧。他在 90 年代玩的瞪鞋團「Concave Scream」是新加坡的傳奇樂團,被很多不同溫層的樂迷仰慕著,也和同時期的 THE OBSERVATORY 一起創造了獨立音樂場景的盛況,備受這個圈子信賴。Middle Class Cigers 那一群人也是聽著他們的音樂長大的。



Concave Scream - STILL