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以莉・高露(イーリーカオルー)日本公演記念interview


先日日本ツアーを行った「以莉・高露(イーリーカオルー)」さん。台湾フェスタ、フジロック、青山月見ル君想フと3公演、奇跡の歌声と評される通りに素晴らしいパフォーマンスで大勢の観客を魅了しました。

原住民の伝統的歌唱のエッセンスを強く感じる曲から、壮大なバラード、ご機嫌で思わず踊りたくなるような曲まで、さまざまなスタイルの曲を披露しながらも、一貫してイーリーカオルーというミュージシャンの持つ暖かい深みを感じることができた至福の一時でした。

今回、彼女の重要なバックグラウンドとなる原住民文化について、そして普段の生活までをインタビューで伺いました。彼女の音楽を聴いて、なにかを感じてくれた多くの人たちに、そしてまだ彼女の音楽に触れていない人にも、ぜひご一読いただけたらと思います。

前幾天剛在日本完成三場巡迴演出的「以莉高露」,不論是Taiwan Festa、FUJI ROCK或在青山月見君想的演出都非常精彩,以莉有如「奇蹟般的天籟美聲」留給日本的樂迷們無限的感動。

以莉的音樂,有原住民的傳統古調、也有像說故事般的敘事歌曲、還有會不自覺想要跟著一起搖擺跳舞的歌曲,在各式各樣的曲風中,不變的是以莉高露特有的溫暖以及醇厚的歌聲。聽著她的音樂,實在是非常享受。

很高興有機會能針對她的出身背景-原住民文化,以及平常的生活趣事進行深度訪談。聽著她的音樂,好像感受到一點什麼,或是尚未聽過她的音樂的朋友們,歡迎一起來認識「以莉高露」。

Q:イーリーさんはいつから歌を始めましたか?

だいたい20歳くらいで歌を始めました。その時は台湾原住民の各民族からなる若者で結成した「原舞者」に参加をしていていました。この団体は台湾原住民の伝統文化を継承したり広める事を目的としており、私たちは原住民の多くの民族の伝統的な祭典の歌や踊りを学びました。

Q:什麼時候開始唱歌?

我大概20幾歲開始唱歌,因為我當時參加一個由台灣各族原住民年輕人組成的團體-「原舞者」,這個團體成立的目的主要是為了推廣並傳承台灣原住民的傳統文化,所以我們就學習很多不同原住民族的傳統祭典歌謠與舞蹈。

原舞者・・・台湾原住民族の舞踏集団。2016年には東京公演も行った。

公式facebookページ https://www.facebook.com/fasdtdance/

Q:自分の生活の体験から多く創作をしていますが、1枚目のアルバム「輕快的生活」から2枚目のアルバム「美好時刻」に至るまで、生活にはどのような変化がありましたか?

最初のアルバムを出した時、幸運にも※金曲獎を獲得する事ができて、ただちょうどその時に子供が生まれて、子供を育てる事に生活の比重が移って、歌の仕事をする時間はあまりありませんでした。そして、子供がある程度大きくなってから、曲を書く時間ができてきて、2枚目のアルバムを完成する事ができました。これが1枚目から2枚目のアルバムを出すまでに4年もかかってしまった理由です。

まだ2枚目のアルバムを準備している時、子供はまだ1〜2歳で、毎回子供を寝かしつかせてから、暗い部屋の中で机の明かりをつけて曲を書きました。

1枚目のアルバムはまだ子供が生まれてなかったので、もちろん歌詞を書いたり、曲をまとめたり、比較的自由にできて、自分の時間も多く、インスピレーションは子供の頃に過ごした部落の生活や、その当時の農村の風景まで及びました。例えば、「輕快的生活」や「休息」などの曲は私の小さい頃の部落での生活の記憶です。何にも縛られず、悩みもなく、毎日楽しく過ごしていて、窓の外の鳥の鳴き声で目を覚ますことを想像した見たり。樹の上で蝉がないていて、実は隠されたリズムがあって、そのリズムに合わせて腰を揺らせて踊るような、そんな感覚です。

でも2枚目のアルバムの曲を書いている時は、歌詞や曲のインスピレーションが降りてきたら、すぐにそれを記録したいのですが、子供がちょうど泣いていたりして、子供をあやしながらギターを弾いて、旋律を記録して、、と、とても忙しかったですね。

こういう環境だったから、私の子供は歌を歌うのがとても好きだし、自分で歌を作っては鼻歌で歌ったりしています。

※金曲獎

台湾で最も権威ある音楽賞で、年に一回さまざまな部門での受賞者が発表される。台湾の音楽業界の一大イベント。

Q:創作多來自生活的體驗,請分享從第一張專輯「輕快的生活」到第二張專輯「美好時刻」,生活有什麼改變?

第一張專輯發表後,很幸運地獲得金曲獎的肯定,但那時剛好小孩出生,所以生活的重心都在照顧小孩,歌唱事業的部分就比較沒有時間經營。 後來,小孩比較大一點後,我就比較有一點時間可以寫歌,然後就推出了第二張專輯。這也是為何第一張專輯跟第二張專輯相差四年的原因。

那時還在籌備第二張專輯的時候,小孩只有一兩歲,所以每次都只能趁著半夜小孩睡了以後,在暗暗的房間裡面打開書桌的檯燈寫歌。

第一張專輯還沒有生小孩,所以不論是歌詞或編曲都比較有自由的感覺,自己的時間很多,所以比較可以天馬行空的去想童年住在部落裡的生活或是當時的一些農村景象。例如說「輕快的生活」跟「休息」其實是我回憶小時候生活在部落,無拘無束沒有煩惱,每天就是玩樂啊,或是想像自己在窗外的鳥鳴聲中醒來。樹上的蟬唱歌,隱隱的有著節奏,就跟著那節奏扭動屁股,跳個舞的那種感覺。

但在寫第二張專輯的歌時,有時歌詞或旋律的靈感一來,就得趕快把它紀錄下來,但可能那時小孩正在吵鬧,就得一邊哄著她又一邊彈吉他,還要把譜紀錄下來,非常匆忙。

可能在這樣的環境下,所以我的小孩現在很喜歡唱歌,也很喜歡自己編自己的歌哼哼唱唱。

以莉.高露 - 輕快的生活

Q:あなたの歌には、ある種人をリラックスさせるような特別なリズム感があると思うのですが、これはどのようにして産まれたものなのでしょうか?

リズム感はみんな生まれながらに持っているもので、おそらく自分の文化や生活とも関係があると思います。私たちはみんな歌いながら踊りますので、座りながら歌う事はあまり無いです。部落の集まりでは誰かが歌い出すと、年長の女性が踊り始めます。リズム感はこうやって徐々に養われていくのです。

同様に、住んでいる地域が違うアミ族は、そのリズム感も少し違います。特に海の近くに住んでいるアミ族は、恐らく毎日波を見て、潮が満ち引きしている様を見ているからでしょうか、自然に特別なリズム感を身につけています。そして季節事にもそのリズム感は違うのです。なので、生活環境の中で、何を感じているのか、体験するのかでその人のリズム感は変わっていくのです。

Q:妳的歌有很種特別的律動感,會讓人覺得放鬆,這是怎麼做到的?

我覺得律動感是每個人與生俱來的,可能是跟自己的文化或生活有關。而我的律動感可能是跟阿美族有關。因為我們都是一邊唱歌一邊跳舞,很少坐著唱歌的。部落裡面的聚會只要有人開始起頭唱歌,女性的長輩們就會開始跳起舞。久而久之律動感就這樣養出來了。

同樣是阿美族但住的地方不同,呈現出來的律動感也不太一樣。特別是住在海邊的阿美族,可能每天看著海浪,看著漲潮、退潮,就會自然的產生特別的律動感,而且每個季節的律動感也會不太一樣。所以在他的生活環境裡面,感受到的、體驗的就會變成他的律動感。

Q:原住民のお祭りや部落の生活をご紹介いただけますでしょうか?

原住民は毎年いくつかの重要なお祭りがあって、私たちは「豊年祭」って呼んでるんですが、台東だと大体7月にあります。花蓮は8月。このお祭りを通してこそ、私たちは伝統の歌や踊りを伝承し続けることができます。そして部落の大人も子供も一緒になって輪になって歌い踊れるまたとない機会でもあります。

私は今住んでるのは台東で、台東のアミ族は海に行って貝類や海藻を採ってくるのが好きで、彼らは引き潮の時間を狙って岩場に行って牡蠣や貝を採ったりします。私は小さい頃から山の中の谷に住んでいて、海で海藻を採るような経験はなかったので、とても面白く感じています。今もたまにご近所の方と一緒に引き潮の時間に海藻を採りに行きます。

あと、アミ族はある種の野草、山菜を食べるのがとても好きで、私は今これらを勉強中なのですが、道を歩いていると、ご近所のお母さんが「あ!これは食べれる、あれも食べれる」と言うのです。食べるものに関しては先人たちの知恵がまだ残されていて、この季節はこの野草、山菜が食べれる、とか、この時期にだけ採れるとか、があります。

※アミ族は住んでいる地域によってまた幾つかのグループに分けられるのですが、例えば南勢や秀姑巒の峡谷に暮らす阿美族や、東海岸の平原に住むアミ族や、台東に住む卑南阿美族、さらに台湾の最南端の街の恆春にすむアミ族もいます。

Q:原住民的祭典或部落中的生活中有什麼比較有趣的?

原住民每年都有一些重要的祭典,我們叫豐年祭,台東大概在七月舉辦、花蓮則是在八月。透過這些祭典,我們就還可以持續地傳承這些傳統歌謠與舞蹈,然後部落裡面的大人小孩就能夠一起圍成圈圈唱歌跳舞。

我現在住的地方在台東,台東的阿美族很喜歡去海邊採集貝類跟海菜,他們就會利用海邊退潮的時間,去石頭邊撿拾牡蠣、貝殼等。因為我從小住的地方是在山中的縱谷,沒有到海邊撿海菜的經驗,所以覺得特別有趣。現在有時也會跟著鄰居在退潮的時候一起去撿海菜。

另外,阿美族也很喜歡吃一些野菜,所以現在我也開始在學習認識這些。有時候走在路上,就會有鄰居媽媽說:「啊!這個可以吃,那個可以吃等等。」在食材的部分反而先人的智慧還有被保留下來。什麼季節到了,就可以吃哪種野菜,因為那種野菜只在那個季節生長。

*阿美族因居住的地方不同而區分幾個族群,如居住在南勢與秀姑巒的縱谷阿美族、住在東海岸平原的海岸阿美族、住在台東的卑南阿美族、以及住在台灣最南端的恆春阿美族。

フジロック2017でのライブの様子

Q:イーリーさんにとって、生活と農業と歌はそれぞれどんな思いがありますか?

農業は、自分で育てて自分で食べることができ、もし収穫が多ければ他の人と分け合うこともできます。私たちの栽培の方法は土地に比較的優しい方法で、農薬を撒かずに、肥料も使わない自然農法でやってます。自分で食べて健康でいたいし、私たちのお米を食べる友達にも健康でいて欲しいからです。

音楽の部分では、私は毎回この歌は人に幸せな気持ちや癒しを届けれるか?ということを考えています。でもほとんどはその時に私がどんな状況だったかに影響されていて、例えば私が大きな挫折に見舞われていた時には、私は自分を慰める曲になると思います。もしその時私が幸せだったら、曲にも幸せな感覚が溢れていることでしょう。

Q:對你而言,生活、農作、唱歌各有什麼意義?

農作可以自己種自己吃,如果收成比較多就可以分享給別人。我們種植的方式是對土地比較友善的方式,就是不撒農藥也沒有施肥的自然農法。就是希望自己吃可以健康,吃到我們米的朋友也能健康。

音樂的部分,我每次都會想這次的歌是要帶給人幸福的感受呢?或是安慰的感覺?不過大部分都是看那個階段的我遇到什麼事情。如果我那時遇到很大的挫折,我寫的歌就大都是在安慰自己; 如果那時候我覺得很幸福,歌曲呈現出來就是很幸福的感覺。

自分で栽培したお米を発送まで自ら行う以莉・高露さん(公式FACEOBOOKページより)

1枚目のアルバム「輕快的生活」を作っている時は、実際自分は落ち込んでいるところだったので、書いた曲は全て自分を慰める曲です。ただ、悲しみや辛いことは出さずに、幼い頃の無垢で楽しかった時を思い浮かべていたのです。このような感じなので、私の歌を聴いた多くの人は解きほぐされたような気持ちになって、彼らの心を癒すのだと思います。

2枚目のアルバム「美好時刻」を制作している時は、ちょうど台湾が多くの社会運動が起こっていて、政治の情勢は安定せず、人々は社会の現状に不満を抱いていました。そのなかでも一番有名なのが「ひまわり学生運動(太陽花學運)」です。ただ私が思ったのは、角度を変えて見れば、不安定な状況もある種変化の機会にはなるだろうと。なぜなら誰かが敢えて叫ぶことで初めて、政府は問題に意識を向けて、問題解決をする、ということもあるからです。 「※ひまわり学生運動」のように学生が発起し、政府に彼らの声を届け、台湾がより良くなるように期待する、というのは私はとても良い事だと思うし、とてもエネルギーを感じるし、とても美しい事だと思っています。一つの思いがあってこそやり遂げれることだと思います。

※ひまわり学生運動・・・2014年3月18日に、中華民国(台湾)の学生と市民らが、立法院(日本の国会議事堂にあたる)を占拠した学生運動から始まった社会運動。wiki

在創作第一張專輯「輕快的生活」時,當時我其實處在很低潮的時後,所以寫的歌都是在安慰自己。但我不是用很悲傷、很難過的方式,反而是去回想小時後很無憂無慮的,很快樂的時光。可能也是因為這樣,很多人聽了我的歌都會覺得有被釋放的感覺,能夠安慰他們的心。

而在創作第二張專輯「美好時刻」時,那時台灣剛好有很多社會抗爭行動,政治動盪不安,人民也都對社會現況很不滿,其中最有名的就是「太陽花學運」。不過我換個角度想,「動盪」其實也是一種「改變」的契機,因為有人願意走出來吶喊,政府才會意識到問題,願意去改變。像「太陽花學運」就是由學生發起,希望政府能夠聽見他們的聲音,也期待台灣變得更好,我覺得這就事是很好的,是很有力量的,也是一個很美好的事情。因為你會想要做這些事情是因為你有一個理念。

美好時刻 A Beautiful Moment 以莉.高露

私は一曲ひまわり学生運動の事を歌った「今晚天空沒有雲(今宵の空には雲がない)」という曲があります。言われないとラブソングだと思われると思いますが。あの時あるグループの台湾の大学生が立法院を占拠し、政府に彼らの主張(政府が台湾の不利益となる貿易協定を強行採択することに反対をする)を受け入れるよう希望しました.

その後警察は彼らを放水車で追い払おうとしましたが、学生は抵抗をし、手を握り合って、地面に横たわりその場を離れようとはしませんでした。私はその当時にこの光景をみて心を動かされました。これらの学生は理想や希望をもってその場所に集まり、政府に彼らの声を届けようとしたのです。彼らは何かを破壊しようとしたわけではありません。ただ放水車による強制隔離は彼らの心に大きい傷跡を残しました。なので私は一人のミュージシャンとして、文字を通してではなく、音楽を持ってして、あの日の挫折した傷ついた心達を癒そうと、あの曲を書きました。ただ私はこの曲が具体的にどの出来事に対して書いたということではなく、聴いた人が自分で自由に想像できたらいいなと思います。もしこれはラブソングだと思う人がいたら、これはラブソングなのです。もし聴く人があの夜の出来事を歌っている曲だと思ったなら、それはそれで私にとっては幸せなことなのです。

我有一首歌是在講太陽花學運的「今晚天空沒有雲」,但聽起來很像愛情歌。那時是有一群台灣大學生他們發起佔領立法院行動,希望政府能夠重視他們主張的議題-「反對政府黑箱作業強行通過對台灣不利的服務貿易條款。然後警察為了驅離他們就用強力水柱去噴,而學生為了抵抗,大家就手勾著手,躺著地上不願離開。那時看到這樣的場景就很有感觸,這些學生其實是帶著一股理想與心願到那邊,只是希望政府聽到他們的聲音,而不是為了破壞而去的,但卻被噴水柱,強行驅離,也讓他們內心非常受傷與難過。所以我就在想,身為一個音樂人,我們是不是能夠透過文字、音樂去安慰那些當天非常挫敗、受傷的靈魂,所以就寫了這首歌。不過我並沒有特別這個歌是為了什麼事件而寫,反而我希望聽的人有自己的想像,如果他覺得這是愛情歌,那就是愛情歌。但如果聽的出來,其實是在講那一夜的事情,那就是我的知音了。

以莉高露 Ilid Kaolo-今晚天空沒有雲(LIVE)

自然体で、普段の生活を大切にしているからこそ、自らの原住民文化と台湾のさまざまな社会問題にも関心を持ち活動を続ける以莉・高露(イーリーカオルー)さん。今回の青山月見ル君想フでの来日公演最終ライブを終えて以下のような感想を残しています。こちらも彼女の音楽に対する思いが溢れた文章で、みなさんにぜひご一読いただけたらと思います。

今回の日本への旅に際して、このアルバムの最後の曲「海浪」に関してあらかじめ私が日本の皆さんに向けて紹介した文章があります。

這次日本之行,關於「海浪」這首專輯最底的歌曲,我提供給日本人的介紹文字是

以莉‧高露Ilid Kaolo - 海浪Ocean Waves (feat. 阿努‧卡力亭‧沙力朋安)

…… アミ族は山や海の間に住んでいます。太平洋から湧き起こる波にのり、五万年前には住処である海岸にたどり着きました。先人が暮らした洞窟の跡は、地殻変動と海面の下降もあり、今は山の高い所で見受けられています。人類の生命は短く、岩や海の変動を体験することはできませんが、先人の遺跡を見たり、波に耳を傾けたりすれば、そのとてつもなく長い「時」に少しだけ触れることができます。 ⋯⋯ 阿美族人居住在大山大海之間。從太平洋湧起的浪,不斷衝上5萬年前就有人居住的海岸,先人居住的遺跡洞穴,已經因為地殼板塊擠壓以及地球海平面下降而抬昇到山的高處。人類生命 短暫,無法體會岩石與海洋的移動。但若仰望先人遺跡,傾聽海浪,似乎可以稍微碰觸到「永恆」 ⋯⋯

この曲をアルバムの最後の曲にしたのは、前のアルバムの最後の曲と対にしたかったからです。

6年前あのアルバム「輕快的生活」の中に、最後の一曲に習った事のある海岸のアミ族の歌唱スタイルを取り入れました。あのスタイルは海の雰囲気が色濃く出ていて、やはり今も波で磨かれた石が沢山ある海辺の波の音でその曲を満たしたい、と思っているのですが。

私が言いたいのは、「形」の話で、人の感覚が及ぶ範囲を具体的な音として表現したいのです。「形」は文字では簡単に表すことができるのですが、私は満足いきません。もっと「音楽」というこの独特な芸術形式に深く入り込めば、より立体的な感覚を掴めると思います。私は聞きたいのです、例えば「意」というのはどんな形をしていますか?

之所以將這首歌曲放在專輯最底一曲,是想要與前一張專輯的最後一首歌對望。在6年前的那張專輯「輕快的生活」裏,最後一首歌有著學習海岸阿美族的吟唱風格,那種風格充滿海洋的味道,我還將她灌滿礫石灘的海浪錄音。我稱那是一種「形」的塑造。將人的感官所及範圍以具體的聲音來重現。「形」的塑造很容易用文字來描述。但我不滿足。應該有更深入「音樂」這個獨特藝術形式的方式;應該可以更有立體感。我尋找,也許是「意」的塑造?

4年後、アルバム「美好時刻」の中で、私とミュージシャン達は一歩前に進む事ができました。「海浪」一曲の中で、遊び心を持って即興で演奏した時に、とあるルールを決めたのですがそれは歌と伴奏はそれぞれ違った拍子で、各々のキーで演奏を続けるというものでした。なんの為に?もしあなたが太平洋側のどこかの浜辺に座って、長い時間波を見ながらその音を聞き続けていたら、心が無になるまでそうしていたら、もしかしたらあなたは私たちが何をしているのかが理解できるかもしれない。波は同じものは二つとなく、変化を続け、また深いところにはとあるリズムが存在していて、言葉では言い表せないリズム、神のいる領域に近いところにあるもの。。

4年後,「美好時刻」專輯裡,我與音樂家們往前推進一步。在「海浪」一曲裡,我們以遊戲的心情進行即興演奏,但遵照著奇特的規則:歌者與伴奏各自走各自的節拍,各自有各自的調性。為何如此?若是你曾坐在太平洋邊的海灘上,長時間盯著海浪聽著海浪,直到失神,你也許會理解我們在做什麼。海浪從不重複,千變萬化,但又隱約有個脈動存在,無法言說的律動感,存在於神的層次邊緣。

以上が文字で書ける限界であり、理性によって分析したにすぎません。やはり作品そのものが重要で、録音室にいる時、ミュージシャン達はセンスを十分に発揮して即興を進め、このルールがうまくハマってきた!というのがまさに音楽の魅力だと感じたりして、このようにして我々は一つの隠れたところにある波、音楽により抽象化された波を完成させることができました。これはやはち理解されづらい事だというのはわかっていて、特にみなさんに話題にされることもないので、アルバムの中でアクセス数が一番少ないのがやっぱり「海浪」だったわけなんですが。

以上能用文字寫下的,僅只是理性的分析而已。實作才是重點。在錄音室裡的時候,音樂家們發揮巧思運用即興的巧手,把脫節的規律黏著起來!這就是音樂的魅力所在。就這樣,我們完成了一個隱藏的海浪、抽象的海浪。我知道這不易理解,所以最不被討論的、點擊下載聆聽次數最低的,就是「海浪」。

このような即興の成果は、アルバムを作る時はやはり一つを選ぶしかなくて、その他は録音データーの中に閉じ込められたままです。一つの蝶の標本を作ったような気持ちにでした。生きている蝶を釘で枠の中に閉じ込める。それはもったいなく感じていました。

這樣的即興,在專輯出版時,僅能選擇一個發表。其他的都躺在錄音檔案裡。感覺很像做了一個蝴蝶標本。把鮮活的蝴蝶釘死在檔案格裡,總是感覺很可惜。

ただ、青山月見ル君想フのステージで蝶は釘から抜け出して、美しく飛び立ったのです。

私とギター、キーボードは「海浪」の特殊な編曲を再び表現し、私たち三人がこの歌に生命を与えたかのように。いや、舞台上の満月も加わってましたね。海の命はもともと月から来ているものです。「海浪」この歌は普段はほとんど歌う事はないですが、というのも台湾でのライブの場合はみなさん賑やかなのが好きなので、行ったり来たりするお客さんはこの歌を静かに楽しむ事はできないでしょうから。もしあなたが次に私がこの歌を歌っているところを見かけたなら、それは私がその舞台を非常に気に入ったという証拠ですので、静かに楽しんでいただけたら嬉しいです。今回、日本のお客さんは私のイメージを理解してくれる。こんな思いを大きく抱きながら、私の東京でのライブの第一回目が始まったのです。

但是在東京的月見ル君想フ演出舞台,蝴蝶掙脫了釘子,美麗自在飛舞。 我和吉他、鋼琴重現了「海浪」的特殊編曲,我們三人就像是給與這首歌生命。喔,不,應該還要加上舞台上那顆滿月。海洋的生命來自月。「海浪」這首歌我平常很少唱,因為台灣的演出場合大多喜歡喧鬧,來來去去的觀眾靜不下來欣賞這樣的歌。若下次你發現我在唱這首歌,表示我非常喜歡那個舞台,請靜靜地欣賞。 這次,我感受到日本的觀眾能理解我的想法。就這樣帶著飽滿的感受,開始了我第一次在東京的正式演出。

終)

2017年8月 台北にて

#以莉高露

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