傷心欲絕 Wayne’s So Sad Track Notes|7曲から辿る『精選集 The Best of Wayne’s So Sad』

台湾・台北のロックバンド〈傷心欲絕 Wayne’s So Sad〉が、2026年8月にキャリア初となるベスト盤『傷心欲絕 精選集 The Best of Wayne’s So Sad』日本盤LPをリリースした。
2010年代初頭の台湾アンダーグラウンドシーンから活動を続け、パンクやオルタナティヴを出発点に、フォーク、カントリーへと音楽性を広げてきた傷心欲絕。彼らの歌には、恋愛や孤独、台北の夜、時代の閉塞感など、その時々の生活と感情が刻まれている。
今回、ベスト盤に収録された7曲について、それぞれの曲が生まれた背景や歌詞に込めた記憶を本人に聞いた。
初めて真剣に書いたというラブソングから、パンデミックの孤独、街をさまよう自分自身... 7曲の言葉から、傷心欲絕のこれまでを辿る。
來自台灣・台北的搖滾樂團〈傷心欲絕 Wayne’s So Sad〉,於2026年8月推出樂團生涯首張精選輯《傷心欲絕 精選集 The Best of Wayne’s So Sad》日本版LP。
自2010年代初期的台灣地下音樂場景一路活動至今,傷心欲絕從龐克與另類搖滾出發,逐漸將民謠、鄉村等元素融入作品之中,持續拓展自己的音樂樣貌。他們的歌曲裡,記錄著戀愛、孤獨、台北的夜晚,以及時代的壓抑感等,那些屬於不同時期的生活與情緒。
這次,我們請樂團親自談談精選輯中收錄的7首歌曲,分享每首歌誕生時的背景,以及歌詞背後留下的記憶。
從那首「第一次認真想寫的情歌」,到疫情期間的孤獨、在城市裡迷失的自己……透過這7首歌與其中的文字,也重新回望傷心欲絕一路走來的軌跡。
Track 1 ─── 妳是不是我編出的一個謊?(君は僕が作り上げた幻なのだろうか?)
たぶん、僕が初めて真剣に書こうとしたラブソングです。
「冬はもうすぐ終わるって分かってる。冬が過ぎたら、君は僕に会いに来てくれる」
この2行は、傷心欲絕を始めたばかりの頃にはすでに書いていました。でも、実際に曲として完成したのは2019年になってからでした。
可能是我第一首認真想寫的情歌,「我知道冬天就快要過去,過去之後你會來探望我」,可以分享的是這兩句歌詞是在我剛開始組傷心欲絕時就已經寫好的,結果2019年才真的把歌寫完。
Track 2 ─── 台北流浪指南(台北放浪指南)
もともとは、僕の周りの人たちが、ぼんやりとした台北の夜の中で迷っている姿を書いた曲でした。
かなり二人称的な歌で、僕自身は彼らから少し距離を置いているつもりだった。でも後になって、なぜあんなに距離を取って書いていたのか分かったんです。
この曲で描いていたのは、実は自分自身でした。
原本是在寫我身邊的人總是在迷濛的台北夜色裡迷惘,是很第二人稱的歌,我則跟這些人保持著一個距離,但其實後來發現我之所以寫得很疏遠是因為歌裡寫的其實是我自己。

Track 3 ─── 第一道微風(最初の風)
僕はずっと、人に何か力を与えたいと思っています。でも、その気持ちを真正面からうまく伝えるのが、あまり得意ではない。この曲は、そんな少し不器用な気持ちから生まれました。
誰かに力を与えるということは、とても真剣なことだと思っています。パンデミックの間、僕はとても孤独で、まるで一度宇宙まで行ってしまったような感覚がありました。
そこから戻ってこようとしたときに感じたのが、爽やかな一筋の風だった。そんなイメージから、この曲を書きました。
我一直覺得自己是想給人力量的,但我不太會好好的正面述說這個情感,這首歌就是這種彆扭的心情,我一直覺得要給人力量,是一件嚴肅的事情,疫情期間我感覺非常孤單,好像去了一趟太空,想要回來時是一道清爽的微風,於是寫了這樣的一首歌。
Track 4 ─── 月光灑落的地方(月明かりの降る場所)
この曲は『無名氏敬上』に収録されています。このアルバムの曲はすべてパンデミックの時期に書いたもので、「月光灑落的地方」は、当時感じていた孤独をかなりストレートに描いた曲です。
這首歌收錄在「無名氏敬上」,這張專輯裡面的歌曲都是疫情時寫的,這首歌基本上就是直白的描述那時的孤單心情。
Track 5 ─── 進城(街へ)
僕は昔から、影の中に隠れて動いているような人物が好きなんです。危険そうに見えるけれど、少し格好良くて、でも実際にはたいていちょっと間抜けだったりする。彼らは複雑な世界に向き合いながらも、それを理由に、シンプルなものを信じることを諦めない。この曲では、そんな何人かの人間が、焚き火のそばで自分たちの影と踊っているような光景を書きたかったんです。
我一直都喜歡一些看起來躲在陰影裡活動的角色,看起來很危險,但又有點帥氣,甚至大部分時間可能都有點笨,他們可能在面對一個複雜的世界,但沒有因為這樣而放棄相信單純的東西,。這首歌就想寫這樣的幾個人在火爐邊跟自己的影子共舞的一個畫面。
Track 6 ─── 忘了把奇蹟帶來(奇跡は持ち合わせてなかった)
これは、自分でも「少し裸になりすぎた」と思う曲です。
当時あまり気分が良くなくて、その真剣な感情を、うっかりそのまま書いてしまった。
たぶん、これから先はもう、こんなふうに自分をさらけ出すことはないかもしれません。
這是一首我覺得寫得太裸露的歌,當時心情不是太好,所以不小心把嚴肅的心情寫下來,以後可能也不會這樣揭露了。
Track 7 ─── 一整個世代的宿醉(一世代まるごとの二日酔い)
特別な物語があるわけではありません。
ただ、自分が気に入らないこと、納得できないことを書いただけです。
沒有特別的故事,就是寫一些我看不順眼的事情。

恋愛から台北という街、パンデミックの孤独、そしてひとつの世代が抱える違和感まで。
時期も背景も異なる7曲だが、そこにあるのは、自分自身や周囲の人々、そしてその時代を少し距離を置きながら見つめ、歌にしてきた傷心欲絕の視点だ。
『傷心欲絕 精選集 The Best of Wayne’s So Sad』は、単に代表曲を並べたベスト盤というだけでなく、彼らが15年以上にわたって書き続けてきた感情と風景を辿る一枚でもある。
2026年11月12日には、日本の〈Khaki〉との台日ツアー東京公演を青山 月見ル君想フにて開催。8月のベスト盤リリースを経て、傷心欲絕が再び東京へ戻ってくる。
從戀愛、台北這座城市,到疫情期間的孤獨,以及一整個世代所懷抱的違和感。
雖然這7首歌曲誕生於不同時期,也有著各自不同的背景,但其中始終存在著傷心欲絕獨有的視角——與自己、身邊的人,以及所處的時代保持著些微距離,在凝視之後,將那些感受寫進歌裡。
《傷心欲絕 精選集 The Best of Wayne’s So Sad》不只是一張收錄代表作的精選輯,也像是一條線索,帶著聽者重新走過他們15年以上持續書寫下來的情緒與風景。
2026年11月12日,傷心欲絕將與日本樂團〈Khaki〉於東京青山月見ル君想フ舉行台日巡演東京場。繼8月推出精選輯日本版LP之後,傷心欲絕也將再次回到東京。
Release information

『傷心欲絕 精選集 The Best of Wayne’s So Sad』
Release:2026.8.5
Format:LP / Black Vinyl
Price:¥4,600
Release No.:BRRCD-152
A Side
1. 妳是不是我編出的一個謊? / 君は僕が作り上げた幻なのだろうか?
2. 台北流浪指南 / 台北放浪指南
3. 第一道微風 / 最初の風
4. 月光灑落的地方 / 月明かりの降る場所
B Side
5. 進城 / 街へ
6. 忘了把奇蹟帶來 / 奇跡は持ち合わせてなかった
7. 一整個世代的宿醉 / 一世代まるごとの二日酔い
Show information

会場:青山 月見ル君想フ
時間:OPEN 19:00 / START 19:30
料金:ADV ¥5,000 / DOOR ¥5,500 +1D
Tickets https://261112.peatix.com
※整理番号順入場
※チケット即日発売開始
傷心欲絕 Wayne's So Sad

台湾・台北出身のロックバンド。2010年に1stアルバム《我愛您》、2011年にEP《喔!我沒有靈魂》をリリース。初期の楽曲はパンク、オルタナからの影響が強く、台湾アンダーグラウンドの同世代バンドである、透明雜誌、湯湯水水、盪在空中と共に「師大公園の四天王」と称され、シーンを賑わせた。
その後2017年には2ndアルバム《還是偶爾想要偉大》、2019年に3rdアルバム《遜到簡直是個藝術品》をリリース、その音楽性も発展的にフォークロック、カントリーを取り入れその人気は不動のものに。台湾の主要な音楽賞にもノミネートされるなど台湾ロックシーンを代表するバンドの一つとなった。2023年にはアルバム《無名氏敬上》をリリース。時代の閉塞感に常に抗うスタンスが共感を呼び若者から熱狂的な支持を受け続けている
來自台北的搖滾樂團 傷心欲絕(Wayne's So Sad)。2010 年發行首張專輯《我愛您》,2011 年推出 EP《喔!我沒有靈魂》。
早期作品深受 Punk 與 Alternative Rock 影響,與同世代的地下樂團透明雜誌、湯湯水水、盪在空中並稱為「師大公園四天王」,共同活躍於台北地下音樂場景,掀起一股新浪潮。
2017 年發行第二張專輯《還是偶爾想要偉大》,2019 年推出第三張專輯《遜到簡直是個藝術品》,音樂風格進一步融合 Folk Rock、Country 等元素,逐漸建立起獨樹一幟的聲音,也奠定了他們在台灣搖滾樂壇的重要地位。樂團亦多次入圍台灣重要音樂獎項,成為當代台灣最具代表性的搖滾樂團之一。
2023 年推出專輯《無名氏敬上》,始終以對抗時代壓抑與迷惘的姿態創作,深深引起年輕世代共鳴,至今仍持續受到廣大樂迷的熱烈支持。
主唱 VOCAL:許正泰 HSU,CHENG-TAI
吉他 GUITAR:官靖剛 KUAN,CHING-KANG
貝斯 BASS:黃紹祖 HUANG,SHAO-ZU
鼓手 DRUMS:陳冠甫 CHEN,KUAN-FU
鍵盤 KEYBOARD:葛亭筠 KO,TING-YUN
PHOTOGRAPHER:ETC.








































